オットー・ワーグナー(1841-1918)はオーストリアの建築家、都市計画家です。「芸術は必要にのみ従う」と主張して、機能性・合理性を重視する近代建築の理念を表現し、新しい造形をめざしたウィーン分離派に参加しました。

世紀末ウィーン

19世紀末のウィーンは、ハプスブルク王朝の下、現代美術発祥の地として重要な役割を果たしました。建築家も新たな道を切り拓きました。オットー・ワーグナーが設計した建築の数々は、今日に至るまでウィーンの景観に大きな役割を果たしています。

ユーゲント・シュティル

オットー・ワーグナー、アドルフ・ロース、ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒなど建築家が、郵便貯金局、ロースハウス、ウィーン分離派館など、世界的に名高い建築を設計しました。ユーゲント・シュティル(青春様式)建築とも呼ばれています。

優雅な装飾

ユーゲント・シュティールの建築に独特の雰囲気を生み出しているのは装飾要素です。とりわけ外壁部分に大理石、ガラス、タイル、金属、カラフルな漆喰装飾、金色などが用いられ、優雅なファサードを生み出しています。

ユーゲント・シュティルの終幕

1918年、第一次大戦が終結し、ハプスブルク王朝が崩壊するとともに、ウィーンのユーゲント・シュティルも終幕を迎えました。続く時代には、いわゆる赤いウィーンの公共住宅 が、両大戦間ウィーンの建築スタイルとなったのです。


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